口から食べた食物は口で噛み砕かれた後、食道を通過して約5時間胃の中で胃液という強い酸性の消化液の中で撹拌されます。

胃での消化で粥状になったドロドロの食物は、十二指腸で膵液と胆汁と言う消化液が更に加えられ小腸へ送られます。

小腸では約8時間ゆっくりと時間をかけて消化をされながら食物は進みここで、タンパク質はアミノ酸へ。炭水化物はブドウ糖へ、脂肪は脂肪酸へ分解された上で消化され、消化しきれなかったものは大腸へ送り出されます。

大腸へ到達した食物は、ここで腸壁のカスや腸内細菌と混ざりながら15時間程滞留し、余分な水分が吸収され一定の量に達すると脳から便意と言う形で信号が出て便として排出されます。

大腸での役割が小さいように見えますが、例えば食物繊維は人間は吸収できませんが腸内細菌が消化酵素を持っているためにここで分解吸収されます。

また、水分を多く含んだ形で食べた物が腸内を進みますが、大腸で水分を吸収し固形化します。

大腸に滞留する便の時間は平均すると15時間程度ですが、人によっては2~3日かそれ以上滞留する状態になりますが、それを便秘と言います。

便秘により大腸に便が滞留すると、水分が過剰に吸収されてしまうため「カチカチな便」となりなかなか出ないし、出ても肛門に負担をかけるので苦しい排便となるのです。

このような便は、カチカチで痛いだけではなく、長時間便が滞留する事により腸内細菌が腐敗させ有毒ガスを発生させます。

腸内細菌には人間の体にプラスな善玉菌とマイナスな悪玉菌がいて、便を腐敗させるのは悪玉菌の方です。

悪玉菌は人間が消化吸収しきれなかった便をエネルギー源として増殖して、アンモニア、インドール、スカトールなどの有害物質を発生させます。

この有害物質は大腸で吸収され、腸にダメージを与え活力を低下させるので、便を送り出すぜん動運動も不活発になるのでよけい便秘がひどくなるという悪循環に陥ります。

カチカチ便を解消するには、この便を腐敗させ、腸の活力を奪う悪玉菌を減らす必要があります。

悪玉菌を減らすには、腸内細菌のもう一方の種類である善玉菌の働きが重要になります。

善玉菌は、乳酸菌やビフィズス菌に代表される細菌で、これらは人間が消化吸収できないオリゴ糖や食物繊維をエネルギー源に乳酸、酢酸、酪酸などの有機酸を腸内で生産します。

これら善玉菌が腸内で生産した有機酸は、腸で吸収されることにより腸に活力を与え、便を送り出すぜん動運動も活発に動き便秘解消に役立ちます。

また善玉菌が増えるとこの有機酸も増えるので腸内が産生に保たれて、酸性の環境を嫌う悪玉菌が減少します。

ただし、これら善玉菌は生きて腸まで届かないと腸内で有機酸を生産する事が出来ないので、サプリメントを選ぶ時は胃酸や過酷な環境に負けない強い菌種を選ばなければなりません。

強い善玉菌としては、有胞子乳酸菌、植物性乳酸菌、ビフィズス菌などがあり、同時にエネルギー源であるオリゴ糖も摂取するとより効果が期待できます。